トレンドは変化する
遊戯王OCG(オフィシャルカードゲーム)において、大会で優勝するデッキのトレンドは常に変動します。
その要因はルール変更もありますし、新カードの追加もあります。
もちろん、単純な流行り廃りもあるのですが。
遊戯王OCGでは、2017年春から新しいルールが施行されています。
新ルールで輝くであろうカードも早速販売されており、これまで人気であったデッキも、その地位を落としていくこともあるでしょう。
そこで、新ルールのもとで行われた大会において結果を残したデッキを紹介しつつ、今後どのようなデッキが人気になっていくのか、考えてみたいと思います。
最近の優勝デッキとは
新ルールのもとで行われた大会において結果を残しているデッキの1つめは、「真竜デッキ」です。
これはルール改正前から継続している流れです。
2016年末の「マキシマムクライシス」で登場した真竜系のカードは、あっという間に流行のものとなりました。
その中で真竜デッキにおいて効果的に機能しているのが、「真竜剣皇マスターP」です。
カードの効果を確認しておきましょう。
効果モンスター
星8/光属性/幻竜族/攻2950/守2950
このカードを表側表示でアドバンス召喚する場合、モンスターの代わりに自分フィールドの永続魔法・永続罠カードをリリースできる。
@:このカードは、このカードのアドバンス召喚のためにリリースしたカードと元々の種類(モンスター・魔法・罠)が同じカードの効果を受けない。
A:アドバンス召喚したこのカードが存在する場合、1ターンに1度、自分の墓地の永続魔法・永続罠カードを1枚除外し、このカード以外のフィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。この効果は相手ターンでも発動できる。
1の効果によって耐性を獲得することができる点、2の効果によって任意のタイミングでカードを墓地から除去できる点が効率よく機能することから、非常に人気のあるカードとなっています。
ルール改正前に人気の高かった「十二獣」との相性が良かったこともあり、かなり多く使われてきました。
もともとは十二獣との相性の良さが買われてきた真竜デッキではありますが、十二獣が使いづらくなった今でも大人気のデッキとなっています。
それだけ汎用性の高いデッキということです。
リンクモンスターが登場した新ルールのもとでも、かなり使用されるでしょうし、今後は真竜デッキをターゲットにした新カードの投入も予想されます。
真竜デッキのデッキレシピ
枚数 | モンスタカード |
---|---|
1 | ジュラック・アウロ |
3 | ベビケラサウルス |
3 | プチラノドン |
3 | 灰流うらら |
3 | 幽鬼うさぎ |
3 | 幻創のミセラサウルス |
3 | 魂喰いオヴィラプター |
1 | 怒炎壊獣ドゴラン |
3 | 真竜皇リトスアジムD |
3 | 真竜皇アグニマズドV |
2 | 究極伝導恐獣 |
枚数 | 魔法カード |
3 | ドラゴニックD |
3 | テラ・フォーミング |
3 | コズミック・サイクロン |
3 | 化石調査 |
3 | 強欲で貪欲な壺 |
1 | ハーピィの羽根帚 |
枚数 | エクストラデッキ |
2 | HSRチャンバライダー |
2 | 氷結界の龍 トリシューラ |
1 | 聖光の宣告者 |
1 | エヴォルカイザー・ラギア |
1 | No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング |
1 | No.39 希望皇ホープ |
2 | 深淵に潜む者 |
1 | 鳥銃士カステル |
1 | 恐牙狼 ダイヤウルフ |
1 | 励輝士 ヴェルズビュート |
1 | 暗遷士 カンゴルゴーム |
1 | SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング |
1 | 真竜皇V.F.D. |
このデッキの特徴は、罠カードがないところではないでしょうか。
魔法を中心のデッキなので、スピード感を重視する人には使いやすいデッキだと思います。
続いて人気となっているのは「恐竜デッキ」です。
「ストラクチャーデッキR -恐獣の鼓動-」に入っているカードが主軸となっているため、強力なデッキが比較的簡単に組むことができます。
よって、今もっとも初心者におすすめできるデッキと言えるかもしれません。
恐竜デッキのキーとなるのは「究極伝導恐獣」です。
特殊召喚・効果モンスター
星10/光属性/恐竜族/攻3500/守3200
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地の恐竜族モンスター2体を除外した場合に特殊召喚できる。
(1):1ターンに1度、自分・相手のメインフェイズに発動できる。
自分の手札・フィールドのモンスター1体を選んで破壊し、
相手フィールドの表側表示モンスターを全て裏側守備表示にする。
(2):このカードは相手モンスター全てに1回ずつ攻撃できる。
(3):このカードが守備表示モンスターを攻撃したダメージステップ開始時に発動できる。
相手に1000ダメージを与え、その守備表示モンスターを墓地へ送る。
墓地の恐竜族を2体除去することで召喚することができるこのカード。
3500という高い攻撃力はもちろんのこと、すべての相手カードに攻撃することができる点。
そして、相手モンスターを裏側守備表示にする効果に加えて、さらに相手に1000ダメージを与えて守備表示のモンスターを墓地に送ってしまう強力なコンボを1枚で叩き込むことができるのです。
究極伝導恐獣を使った恐竜デッキのレシピは、安くても強いストラクチャーデッキついてまとめた記事で紹介していますので、参考にしてください。
続いて、最近じわじわと来ているのが「Kozmoデッキ」です。
こちらもルール改正前から一定の人気はあったのですが、もともとエクストラデッキに依存しないデッキ構成が主流となっていたこともあり、エクストラデッキが大幅に制限された新ルールのもとでは人気を集めるデッキとなっています。
Kozmoデッキの強みは、エクストラデッキがあろうがなかろうが力を発揮してくれること。
そして、1体やられてしまってもそれにめげず体制を立て直すことが可能なことです。
「Kozmo-ダークプラネット」を確認してみましょう。
特殊召喚・効果モンスター
星10/闇属性/機械族/攻4000/守4000
このカードは通常召喚できない。レベルの合計が10以上になるように、手札の「Kozmo」モンスターを除外した場合のみ特殊召喚できる。
@:このカードは相手の効果の対象にならない。
A:魔法カードが発動した時、自分の墓地から「Kozmo」モンスター1体を除外して発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
B:このカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキからレベル9以下の「Kozmo」モンスター1体を手札に加える。
魔法カードの除去が可能であることと、自分の場を維持しやすいことが人気の理由となっているこのデッキ。
エクストラ枠が大幅に制限される新ルールのもとでも違和感なく使うことができますので、今後も人気を維持していくのではないでしょうか。
先ほどお話しした、真竜との相性もいいようです。
下記に大会優勝デッキのレシピを公開しますので、参考にしてください↓
枚数 | モンスタカード |
---|---|
2 | Kozmo−フェルブラン |
1 | Kozmo−パーヴィッド |
2 | Kozmo−フォルミート |
3 | 増殖するG |
1 | Kozmo−シーミウズ |
2 | Kozmo−ドロッセル |
1 | Kozmo−グリンドル |
2 | Kozmo−ダーク・ローズ |
1 | Kozmo−スリップライダー |
2 | Kozmo−ダーク・エルファイバー |
1 | Kozmo−フォアランナー |
2 | 粘糸壊獣クモグス |
1 | 冥府の使者ゴーズ |
1 | 海亀壊獣ガメシエル |
3 | Kozmo−ダークシミター |
2 | Kozmo−ダークエクリプサー |
1 | カオス・ソルジャー −開闢の使者− |
枚数 | 魔法カード |
1 | 死者蘇生 |
1 | テラ・フォーミング |
1 | ハーピィの羽根帚 |
1 | 名推理 |
3 | 闇の誘惑 |
3 | ライトニング・ボルテックス |
1 | 緊急テレポート |
1 | Kozmo−エメラルドポリス |
枚数 | 罠カード |
2 | 激流葬 |
2 | Kozmo−エナジーアーツ |
枚数 | エクストラデッキ |
1 | ベビー・トラゴン |
1 | キャット・シャーク |
1 | 餅カエル |
枚数 | サイドデッキ |
1 | EMウィム・ウィッチ |
Kozmoデッキの特徴は、一体が破壊されてしまったとしても、デッキからすぐにKozmoモンスターを手札に連れてくることが可能な点です。
ですから、一方的にやられる展開にはなりにくいのがこのデッキの良さです。
相手の魔法カードの効果を打ち消す能力もうれしいところです。先ほど紹介した真竜と組み合わせたデッキもよく見られます。
遊戯王大会の結果を報告!最新状況はこれ!
2017年春にルール改正が行われた遊戯王OCG(オフィシャルカードゲーム)。
新ルールに基づいた大会もすでに開催されています。
遊戯王の大会には、公式大会だけではなく、カードショップなどが主催して行われる大会もたくさんあります。
そこで、最新ルールに基づいて行われた大会の結果から、人気を集めているデッキを調査してみたいと思います。
一体どんなデッキが目立ち、どんなデッキが消えてしまったのでしょうか。
大会の結果を見ていく前に、新ルールで何が変わったのか確認しておきましょう。
最も大きな改正点は、エクストラモンスターゾーンの新設です。エクストラデッキからモンスターを出すゾーンを、通常のゾーン(メインモンスターゾーン)とは別に作ったこのルール。
エクストラデッキからモンスターを出せるエリアを増やしたわけではなく、エクストラデッキのモンスターを出せるエリアをここだけに制限したのです。
それにより、エクストラデッキからの大量展開を得意としていた十二獣デッキは特に大きな打撃を受けることになりました。
また、新たにリンクモンスターも登場しています。
新アニメの展開に合わせて登場したこのモンスターは、リンク召喚という新しい方法によって召喚されるモンスターです。
このモンスターをどう使いこなしていくか、これからのデュエルの結果を左右することになりそうです。
リンクモンスターの動向に注目
新ルールのもとで人気となっている3つのデッキを紹介しました。
皆さんの使っているデッキもあったでしょうか。
今後リンクモンスターやそれに関連するカードが多数追加されていく中で、きっとまた新たなデッキが人気となっていくのでしょう。
刻々と変化する環境をしっかり見ておきたいところです。